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![]() と、言葉に意識して直したことはほぼありませんでした。延々と内 から湧き上がるものを何気なく描いてしまったことに、言語化とい うことを意識した今、振り返ってみて不思議な感覚がします。 言葉にすぐ直せないのに何故今まで、絵を描く情熱があったのだろ うか。自分の絵はいったいどういうことなのだろうか。 絵を今につながる固まりのような熱意をもって描きだした頃からを 段階的に分析してみると、何か言葉としてまとめられるかもしれな いと思いました。 ■具象画 学生の頃は目の前の具象物を描いていました。 光のあたり具合、周りの空気感などなどと、自分のなかからの好ま しい感覚、気持のようなものを一致させ、割と素直に(出来上がっ たものは別ですが)疑いもなく、描いていました。 ■具象+イメージ 次の段階として、自分のイメージに合わせて、風景や人物、室内、 静物などを再構成することが多かったです。割と長い間この段階は 続きました。風とか空の色とか、街とかの空気感とか五感に訴える ものから発想することが多かった気がします。具象物よりバックの 空気感を重点をおいてた記憶があります。 ■イメージ+具象 今思うと、段々と具象物あっての構成から、イメージが先行して、 異空間が一場面のなかにいくつかあるような、具象表現に移行して いったような気がします。 思い出すとあまりうまくできたとはとってもいえませんが、今の絵 に移行するにあたって、とても大事な実験段階ではなかったのでは と思います。 ■イメージ+少々具象 8年くらい前に大きく自分の方向が自然に少し固まったような気が します。まず始めにイメージとか空気感とかがあって必要最小限の 具象的表現になりました。 またそのイメージも以前は五感的な感覚からインスピレーションを 得ることも多かったのですが、その頃からうちから湧き上がるよう な熱意をイメージ化するようになりました。 ■イメージ先行 どんどんと具象物は消えていき、最後は空間だけになってしまうの ではないかという程、具象画から離れそうになってしまい、危機感 を感じた時もありました。 コミュニケーションのキーワードを無視したようなものに結果的に なってしまうのではないかと思い、形(共感のできる)を探す努力 を、その頃した記憶があります。なるべく無理したくなく、自然と 自分から生まれるものを大事にしたいので、今も形をつくることに はもっともっと、力を使わなければと思っています。 いわゆる平面構成は、色と形からできていますが、比較的自分の場 合は色は楽に定着できるのですが、形は割と苦労します。形がなけ れば、色はキャンバス内を流れ出るばかりです。歯止め、リズム感 になくてはならいのも形だと思います。 日々感じることと内なる原動力がうまく一致した時現れるイメージ をこれから探していきたいと思います。 (木村かほる) |
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![]() ここ数年でやっと分かってきました。 したがってタイトルも自然にairというものになりました。(木村かほる) |
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![]() 1957 ![]() 1979 ![]() ![]() 1982 ![]() ![]() ![]() 【絵本の仕事】 ネコのグルメとまほうつかい(国土社) しろいライオン(理論社) ギリシャ神話シリーズ「アルテミス物語」(ほるぷ出版) バピちゃんのおひっこし(偕成社) 等、数十冊。 上記の仕事の後、絵本制作は一時休止する。 その間、絵画制作に励む。 【展覧会】 スペースユイにて1981年より個展を多数開催する。 現在は福音館書店、架空社の絵本の仕事を再開。 |
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