私の制作方法はキャンバスに直接刺繍を施して絵を描くというものです。
この作品の女性が横たわっているところから上にかけての白い部分は、白の糸一色のみで表現しています。
糸を縫い込むという表現方法は一色のみでも多彩な表現ができます。
光の当たり方や縫い方によって、色さえも違って見えます。
ゆめ占いというものがありますが、その真偽はわかりませんが、解釈はおもしろいと思っています。
例えば蝉が夢にでてきたとしても、飛び方や動きなどシュチュエーションによって解釈が全く別のものになったりするからです。
その夢の様々な解釈や心理の深さのとらえ方などを一色でもいろいろな見え方をするという表現にしました。
赤い中心の光は集合意識のような源をあらわしています。
夢が様々なインスピレーションや忠告などになることが度々あり、自我が薄まった状態だからこそ感じられる源をどうしても感じずにはいられないのです。