「DOTS 2019」開票を終え、たくさんの方々に応援いただき ありがとうございました。
一般審査員による投票結果にどのような感想を持たれたでしょうか?
公募の企画者でありながら、どうすることもできない
ただただ投票の行方を見守るしかないという、鬼のようなシステム。
開票速報ではエントリー全ての詳細結果までお伝えできなかったのですが、
数ポイント差で、正に拮抗した状態でした。
シードには及びませんでしたが、会場では村上優さんが7位、氷菓さんも9位と健闘しました。
(ー_ー)!! 当初、「薄らぼんやり」と「雲ですね」と思った2点ではないですか。
あの時は失礼しました。
そう言えば、実に不思議に感じていた村上さんの作品。
ひとつ言えることは3週間眺めてみて飽きることはありませんでした。
ただ変わらずそこに居てくれる、これぞ雲ですね。
あ!「雲ですね」の感想、間違ってない。
また人間を差し置いて会場で9位を得た氷菓さん。
これからのAIの可能性に恐ろしささえ感じた瞬間でした。
私自身も、若い頃に何度か公募展に応募したことがあります。
その時はどんな動機で応募したのだったか、
見事に選外となり搬入&搬出を繰り返したこともありました。
審査員に選ばれなかったという、当然ながら残念な気持ちと、
巨匠は得てして生前は評価されないものであるという絵描きの宿命を手繰り寄せ、
選ばれなかったことに自分の作品が新しすぎたのだろうという根拠のない結論を導いたものでした。
そう、未だに思う。。
あの作品は良かったはずなんだ!
今回の「DOTS 2019」も、あの時の私と同じように選外となってしまったアーティストもいます。
本来は50作品となっているところ、今回は18作家31名の作品を展示しましたが、
エントリーしていただいたものの残念ながら展示まで至らなかった方も多くおられます。
きっと私と同じような気持ちの方もおられるのではないでしょうか。
なぜ、あの作品が選ばれなかったのか と。
そう、あの作品は良かったはずなんだ と。
それは、まんざら間違いではないかもしれません。
当時 選外になった私は、自分の作風はこの公募展の審査員には合わないんじゃないかと思い
次回からは同じ公募展に応募することはありませんでした。
しかしながら、落ちても良いからこの公募展には毎回エントリーしたい!と思えるような
DOTSは、そんなものにしていけたらと考えている。
DOTSは、シード権争いでもあります。
例えば、箱根駅伝のように。
負けたチームの中にも光るものがあったり
知られざるランナーのバックボーンが我々の心をつかんで止まないことがあります。
今後もDOTSはシード作家を追っていきたいと思います。
そして、規定にはない敗者復活戦がいずれ現実になると面白いなとつぶやきながら。
今後DOTSは少しずつ形を変えながら、大きくなります。
ところで、1位を取った、しかも2位までかっさらっていった川来次郎さんてどんな人?
さぞかし今頃は、ワインを片手に猫をなでながらご機嫌でクラシックを聴いているに違いない。
ここで問題。
下の写真の中に川来さんがいます、さてどの人でしょう?
ヒント①:黒っぽい服を着ています。
ヒント②:何かを熱心に見ています。
ヒント③:片手が写っています。
スペシャルヒント!
メガネをかけています、これでどうだ。
ジャンピングチャーーンス!
椅子に座っている、これで決まり。
正解は・・
川来さんです!
おや、ガラケーらしき端末で写真を撮っている。
右の自分の作品撮影かと思いきや、もしや椎名さんの絵を入れてます?
何だか人柄が表れている。
このところ作品発表もしていなかったという。
寡黙な内面に潜む炎を見つけたい。
未知数の可能性に期待を寄せます。