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Puntoでは今回が初めての展示となる若手作家の松尾夕姫(ゆき)さん。
彼女の作品の特徴のひとつは、ミラーシートをパネルに重ねているという点。
黒く見えるところがミラー。
少し角度を変えるだけで光を強く反射させたり、陽が沈んだように暗く静かに姿を変える。
また作品によっては更にその上に布を重ねアクリルで着色を重ねている。
これらの重なりは、まさに作家の言うレイヤーのひとつのように見える。
作品を見ようとすると、必然的に周りの景色や鑑賞者が映り込む といった具合だ。
時期を同じくして展示している立体のASADAさんが自分自身を全面に出したとするならば、
松尾さんの平面は他者を取り込み その全体像を作り上げているようにも感じる。
彼女は、子供の頃 国語と図工が好きだった?
プールは好きではなかったのではないか。
そうであってほしい(笑)