2017年12月24日のクリスマス・イブ、25:30~
「NNNドキュメント」にて放送。
“絵の中の自分が癒してくれる似顔絵セラピー”
村岡ケンイチ
現在 闘病中の寛太君にありがとうを伝えたい。
Puntoは画廊での企画以外に、Puntoを母体としたアート・プログラムという実行委員会を
文化・芸術の振興に貢献することを目的に、十数年前に立ち上げました。
これは美術館や画廊といった特定の場所でなく、
広く公共の場などでアートの可能性を探る試みであり、
2006年に岡山市民病院で始まりました。
医師で大学教授でもある後藤先生は、アート・プログラムの顧問として次のように述べています。
「時々耳にする“病院”にアートを持ち込むという言い方を私は好みません。
それだと、“病院”には本来アートは無いとの前提のようです」
そう、病院は長い歴史の中でアートと密接な関係を持ってきたのです。
岡山の病院を中心に開催したアート・プログラムの企画は
時に囲み取材を受けるほどに注目・評価されました。
アートが病を患った人の心にプラスに影響するという検証は、
回を重ねるごとに、患者さんからのアンケートや体験談として多く聞き 感じてはいたものの
では例えば死に直面した患者、希望を見失った患者にとって、
果たして目の前のアートは彼らに救いを与えてはくれるのだろうか?
その核心は、アートに携わっている者とて実感が持てずにきたように思います。
活動を始め10年以上たっても持てなかった実感を、確かな手ごたえとして感じたのが
寛太君と 村岡ケンイチさんの出会いだったのです。
つづく。