川上さんのインコを紹介し出してから、聞かれることがあります。
わりと頻繁に、それも同じ質問を。
「インコの顔はどうなっているんですか?」
もしくは
「インコには顔がないんですか?」
目鼻口をつけますと、表情が決まり、作家の意図が反映され、それで固定されてしまいます。
インコに顔がないのは、私の意思を入れたくないからです。
だからこそ、フォルムには非常に力を注いでいます。
セキセイインコであること、セキセイインコの生命感は特に後ろ姿だけで表現したかったのです。
雀でもなく、文鳥にもならないように、また、別のインコにもならないように、
セキセイインコの形を生み出すまで、それ相応の時間をかけています。
同じ型紙、同じ手法で作っていても、そこに置いただけで、
インコたちはそれぞれ表情が違い、それぞれの何かを発しているように感じます。
インコたちは私が生み出しているものではありますが、
手をはなれた時から対等で、わたしは、作品に委ねているのです。
インコシリーズにかかわらず、私の作品は同じ理由から、すべて顔がありません。
川上和歌子
巨大インコ、鶴林寺への遠足締め切りまで 遂にあと2日!!
あと、もう一歩のところまで来ています。
どうか、皆さんの力を貸してください!
インコへのご支援は9月20日23:59:59まで、こちらからお願いします。