「インコを鶴林寺へ遠足に行かせたい!」
インコ遠足の怒涛のクラウドファンディングから、はや2年。
あの時は、野原を飛び回るインコを追って駆け巡る白昼夢が襲う程のインコ愛の日々でした。
今回 出張展示となった神戸ポートアイランド ジーベックホールでの展示は、
下見に会場を訪れた瞬間から巨大インコが舞っている姿が見えるようで、
迷いなく、インコの作者である川上和歌子さんに連絡を入れました。
実際の展示はラフ画やイメージ通りには収まらず、現地に赴いてからインコが飛びたいであろう場所に一羽一羽丁寧に飛ばしていきます。
なので、基本的にインコの展示は川上さんなくして行うことができません。
遠方から神戸に来ていただかなくてはならない事も考えると、どういう反応が返ってくるのか不安を持ったままでしたが、
川上さんから間もなく「こんな時期に呼んでくださり本当にありがとうございます!」という返事が返って来た時は、
「こちらこそ、ありがとうございます」という言葉しか出てきませんでしたが、言葉にできない嬉しさがこみ上げました。
インコを抱いて見上げる川上さんとは久々の嬉しい再会。
展示スタッフには、鶴林寺でボランティアスタッフを務めてくれたHさん。
とても若い彼女ですが、私は信頼を寄せています。
何なら、インコ展示のノウハウは彼女に尋ねるくらいです。
そして、今回はジーベックの皆さんや舞台美術さんにも加わっていただき、
インコが展示できない素材部分にも構造物を設置。
細かい部分まで惜しみなく調整していただきました。
更には、今回の「-fusion- XEBEC ArtWeek2021 芸術そして光」のゲストディレクターである照明家 久松夕香さんの演出が加わり、
いつもとは趣の異なるインコの姿も見どころ。
ホールでは、音と光のインスタレーションや演劇、コンテンポラリーダンスに和太鼓とアフリカンなど様々な演目が行われます。
展示の合間には、演者さんたちの練習も見学させていただきました。
日が落ちてからも妥協なき皆さんの意志により、指差す一番高い天井にインコを飛ばすことにもなりました。
ジーベックの照明が、もうインコと皆さんが発する光にしか見えなかった夕刻。
もれなく社会の現状に影響を受けている私たちは、20時閉店を前に夕食に在りつけず。
餃子の王将のテイクアウト、いや、いろんな意味で忘れられない展示になった気がします。
翌日はホワイエの中を舞うインコの中で、川上さんのインタビューを行いました。
インタビューの様子は、Facebook限定コミュニティ「スナックプント」にて公開しています。