現在開催中の「・・・times,rhythms and dimensions.」から、「construction a」。
この作品は、DMにも使用した今回の代表作のひとつ。
見ごたえのある 完成度の高い作品です。
大画面に多次元的に構築された各々が織りなす様相は一体となり、更に高次元へ運んでくれるかのよう。
実際に近くで見てみると、素材感や質感、画材を駆使し繊細に作り込まれているのが良く分かります。
そして、今まであまり見られなかったコラージュなども用いられています。
石川さんの作品の中によく見られる 膨らみをもったキラキラと輝く丸い星のようなモノ。
観る角度や展示の佇まいによって、時に存在を消し、多彩な光を放つ不思議なソレ。
彼の作品にはなくてはならない表現のひとつ。
今まで、それなりに沢山の作品を観てきましたが、コレは何ぞや!?
それもそのはず、石川さんオリジナルの技法だといいます。
組織なら おそらく企業秘密であろうアレを、自ら惜しげもなく解説してくれる懐の広さ。
ある日本画家が、別の画家に 同じく自身の技法を一から伝授していたのを思い出します。
彼曰く、「同じ方法で描いても、この絵は僕にしか描けない」。