「DOTS 2020」
最後のシード作家7人目に入ったのは、浅間明日美。
昨年2点出品した中、1点がシードに食い込んだ、その作品がこちら。
浅間さんの作品はキャンバス地に刺繍やビーズがあしらってあり、
写真だけではなかなかそのテクスチャまで伝わらない作品の代表格と言ってもいい。
実際に、昨年はネット投票ではそこまで票が伸びなかったものの、
実際に作品を目で観た会場での票が大きく伸びたことにもよく表れている。
昨年、画廊に来られた際には色々とお話を伺った。
元々絵画を描いていた浅間さんが、このような表現に至った経緯など興味深い内容も聞け、
それは、彼女の作品にも表現されているように女性である日常と切っても切れないものだとも思う。
「透明なバレリーナ」
「くし」
「かがみ」
1「透明なバレリーナ」 2「くし」 3「かがみ」
この作品は女性の三種の神器シリーズとして三点連作になっています。
女性が美しくある髪を整える「くし」
その様を映し出す「かがみ」
そして三点目はお化粧道具だったり香水だったりと思うかもしれませんが、
一番の要はこれらのことを輝かす「本人」であると思うのです。
全ての女性は一つと同じものがない自分自身の人生を生きていく。
嬉しいことも辛いことも経験していくこと、
まさに一つの人生という舞台を踊るように、、、。
「透明」とは色がありません。
そこに色をつけていくのはあなたの経験で、 たくさんの色が踊りを舞うことにより色づけられていくでしょう。
こちらの3点は連作となっている。
繊細な色合いや光を、実際に足を運んでみていただきたい。