本日は、津高和一さんをご紹介。
大阪芸術大学名誉教授の画家 津高和一は、当初 詩作の世界から画業に入る。
叙情性に溢れた線描が高く評価され、サンパウロ・ビエンナーレやグッゲンハイム賞美術展に
参加するなど、日本の現代美術における抽象絵画のパイオニアとして活躍した。
津高さんの作品を見ると、やっぱり抽象って良いなぁと思う。
例えば、誰しも見たことがあるコレ。
ジュンク堂のブックカバーも津高さんの原画である。
今は、こうだったか。
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1995年、個展開催の準備中に被災。
1月17日、あの阪神淡路大震災の犠牲となりこの世を去る。
後に、倒壊した家の下敷きになったと聞いた。
当時デッサンに明け暮れていた私が知ったのは、随分経ってからのことだった。
くしくも、今日3月11日は 東日本大震災5年目を迎える。
津高さんの自由な創造精神は現代も光を放っているのだ。
この機会に、津高和一が生涯を通して追求し続けた抽象画の断片をご覧いただければと思う。