現在、山下 萌さんの個展「森の中へ・・・」を開催中。
初めて山下さんの作品を見た時は、半磁器の肌に隙間なく埋め尽くされた色とりどりの絵付けに
目を奪われ、宝石箱のような小さなぐい呑みでお酒を呑みたくなったのを覚えている。
先日お越しくださったお花の先生は、かねてから彼女の花器に活けているそうで
およそ花が負けそうなくらいの華やかな花器にどのように活けるのか興味が湧き、写真を見せてもらった。
私はお花には詳しくないが、実に見事に活けられていた。
先生によると、その時は「花器もお花として活けた」のだと言う。
そして、この日も間違いなく素人目には一番活けにくそうな花器を選ばれた。
ちなみに、ここには載せてはいない。
内側や裏側まで手の込んだ蓋物やうつわを見ると、これらは飾るもので なかなか使えない(使いたくない)
と思う人も少なくないようだが、ぜひ自由に使ってみてほしい。
現在、市内近隣では”まちかどミュージアム”なる催しが開催されており、
町のあちらこちらで作り手たちの品を見ることができる。
人の手が作ったモノが人の心を潤していく、
その探求を惜しまない作り手はやはり素晴らしいなぁと改めて思う。
山下 萌の「森の中へ・・・」は11月17日まで。
森の中へ迷い込んでもらえるのではないかと思う。