いよいよ、7月4日から柳 哲也の展覧会が始まります。
Galeria Puntoでは初個展となる柳さんは、幼少のころから独学で絵を描きはじめ、
現在は主に油絵具やクレパス等を用い、抽象・具象を問わず独自の世界観を表現し続けている。
今展はそれらの作品の中から蛾にスポットを当て、作家にとっても初めての試みとなる蛾で会場を埋め尽くそうというものである。
本来ならば、作家の様々な面を見ていただきたいという気持ちがあり
とりわけPuntoでは初となるので色々なモチーフの作品や多様な表現をご紹介したい思いもあった。
しかしながら、私が何枚かの中の一枚の柳さんの蛾の絵に出会った時の感覚を
作家が受け止めてくれたのが始まりで、このような企画に至った訳である。
先日、デザインのお仕事をされている ある方が「自分の思いは白でもクライアントの意思が黒なら黒にしなければならない、
そこが、アートとは近しいようでいて実はかけ離れている部分だと思う」
という意味合いのことを仰っていた。
なるほど、そうかもしれない。
自分の直感の白をドストレートに出すことで、
見る側に どのように白が映るのか?
蛾の絵に出会った時の感覚が少しでも伝わればいいなと願いつつ、初日を迎えるのを心待ちにしている。
「一生分の蛾を描いた」という、ここでしか見れない柳さんの新作を是非ご覧ください。