「DOTS 2020」
残すところ、あと6日。
最後のエントリーは、本多紀和子さん。
本多さんの隣で微笑む東條くんは、余裕の笑顔ではなく、あくまで作品を見ています。。
「コーカサス地方の婚礼舞踊」
コーカサス山脈、ユーラシア大陸の柱のような地域。ソチの近くにアディゲという少数民族がいます。
その貴族に踊られる民族舞踊「カッファ」を描きました。
高貴なメロディで大勢の男女が挨拶を交わし、最後に一対の姫と王子が登場します。
女性は高い下駄をはき、男性の袖をかりて降り、お互いに爪先立ちで付かず離れず舞います。
その様子は太陽と月、もしくは白鳥と鷲に例えられるほど美しく、まさにアディゲの誇りを現しています。
本多さんは、普段はあまり使わないという油絵具でエントリーしてくれたのですが、
愛するコーカサスを舞台にし様々な材料で作品を制作している。
アディゲという少数民族も、舞踊カッファも、私には初めて聞く言葉だったのですが、
とにかく本多さんのコーカサス愛がもう凄くて、
時の経つのを忘れてコーカサスを語り続ける彼女を前に
そこまで好きなら”コーカサスで賞”を用意したい心境にもなってきて、
だんだんと「もしかして私もコーカサス好きかも」という気にさえなってきて、
DOTSの趣旨がコーカサスだったような錯覚に陥りそうになった。
東條くん、本多さんのコーカサスの話、もちろん聞いてたよね?