私たちアート・プログラムは、岡山の病院で始まりました。
医の空間で、心身の弱った方々にアートによってエネルギーと力を与え、
その後、舞台をお寺に移し現在までビエンナーレとして続けています。
今秋、鶴林寺で開催するアート・プログラムは、ここ数年の企画に比べるととても規模の小さいものになりました。
8名(団体含)の展示と5つのイベントで構成されています。
今までのように鶴林寺の境内を散策しながら、ふと作品に出会うという構成ではないかもしれません。
しかしながら、アート・プログラムの趣旨に賛同くださった作家と
今回 参加には至りませんでしたが、応援してくださっている作家の存在が
私たちの後押しとなり、今回の開催にこぎつけました。
イベントで参加いただくミュージシャンの方々、高校生の熱意も私たちの力になります。
そして、アートという数字では表せない価値を、大阪大学大学院医学系研究科の教授陣がAIを用いて
どのように芸術を紐解いていくか、今後のアート・プログラムにとっても大きな意味を持つと確信しています。
また、筋ジストロフィー患者さんの作品を紹介できることは、アート・プログラムの原点に戻れた気もしています。
小さな展覧会ではありますが、歴史ある鶴林寺の設えと共に存在するアート作品と、
心こもった歌声に寄り添いながら、秋のひと時をゆったりと過ごされることを願っています。
どうか、「施美時間」が今後も無料開催できますよう、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。
ご支援はこちらから、9月20日23:59:59までとなります。