現在 展覧会中の幸坂圭一郎の「気分にまかせて」。

今展はプントでは久しぶりとなる幸坂さんの個展で、作品の選定にも拘って準備を行いました。

事前に伺ったアトリエは、まさに足の踏み場もなくキャンバスと立体が溢れんばかりにあり、

そのアトリエは、足を踏み入れただけでワクワクするような場所です。

キャンバス以外にも大量のスケッチブック。

こちらは、その一部です。

会場には、100号、50号、30号等描きためた作品を、可能な限り展示しました。

ピカソやゴッホ、バスキア、エゴンシーレ、そしてヴァッサー等々

ありとあらゆる多くの画家に影響を受けている幸坂さんは、

それらの画家の表現を探求しながらも自分のものへと昇華し、自身の内面を画面に残しています。

実に大胆な筆致と生きた線は画面中を走り、頭で考えることなく直接的に画面へと向かう様に観る者は惹き付けられます。

 

例えば、この絵画はどのように映るでしょうか。

実際に観てもらえると分かるのですが、背景は白いままのキャンバスがそのまま残っています。

絵は描き進めるにつれて、自然と背景も塗られていく傾向にあります。

その中には無意識に線の修正という行為も含まれているからです。

しかし、この絵については描いた線を消さず、踊るような迷いのない筆遣いがそのまま残された一枚。

その醍醐味は、作品を目の前にして線と線の間のキャンバスの白い布の折り目までを見てもらえれば、

絵画が持つ美しさや人間が描く儚さが実感できるのではないかと思います。

そして、今回は特別に360℃ビューにて、より臨場感のある展示風景を撮影いたしました。

画廊の真ん中にマイクのようにカメラを立てて設置。

360℃カメラで360℃しながら撮るという荒業にも挑戦(目が回るような映像になりました)。

会場の様子はこちらから。

 

展覧会は、3月21日(日)まで。

18日(木)は作家在廊予定です、是非お越しください。

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