「アート・プログラムin鶴林寺~施美時間~」4回目となる2年前、私たちは協力者のもと

世界で活躍する素晴らしいアーティスト数名を招致すべく開催に向けて動いていた。

しかしながら資金不足のため止む無く中止することとなる。

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4年越しの今秋、資金不足の実状は変わらないもののアート・プログラム の開催にこぎつけた。

2年前に招致できなかったアーティストの中の一人が、川上和歌子さんである。

photo 山下 大輔  Daisuke Yamashita

私たちは、どうしても川上さんのインコを諦めきれず、この度クラウドファンディングに踏み切った。

第一線で活躍する作家にとって、それは全く必要なことではなく、

むしろ遠慮して欲しいと考える作家も少なくないだろう。

であるにも関わらず、今回の挑戦を快諾くださった川上さんへ感謝してもしきれない。

photo 富野 博則  Hironori Tomino

私たちが川上さんのインコに、こうもこだわっているのには色々と訳がある。

と同時に、どうしてこんなに呼びたいのか我ながら不思議にも思っている。

まずは、最初にお会いした時からインコへの愛が本物で恐れ入ったのだ。

と言っても、何もインコのあれこれを聞かされた訳でも見せられた訳でもない。

もちろん、世間で言うオタク(私はオタクと似たような感じなので肯定していますが)とも違う。

何といえば相応しいのか、インコが好きな自分、そのまま生み出す作品とその世界観、

それをどうやって社会や暮らしになぞらえるかを、人生ごと体現しているような気がするのである。

それも、できる限り妥協なく。

作品や画像を拝見しただけでも、それが伝わってくる。

そんな時に私は「プロだなぁ」と思う。

どうしてこんなに呼びたいのか不思議に思うのは、

それこそが、川上さんのインコに秘められた魅力であり本物の証ではないだろうか。

インコは布で出来ていて、とても柔らかくて暖かい。

作家が全て羽一枚から作っており、写真から想像する以上に繊細な作りである。

実際に手に取ってもらうと実感できる。

そして驚くべきは、どこにでも止まるほどに安定感が良い。

これは、実は凄い事だったりする。

手乗りサイズのインコは、実際に枝にもとまる。

家族のように愛情が沸いてしまう可愛いヤツ。

遊びにもついて行きたい。

学校にもついて行きたい。

「17時までには帰っておいでよ~!」

こちらのサイズのインコはクラウドファンディングのリターンにもなっている。

他にも、おそらく他では手に入らないポストカードセット3,000円、

入山券付きインコと写真撮影権6,000円等のリターンもある。

写真やインスタ好きには、ぜひおススメのプランである。

「やっぱり、もうちょっと撮らせてください」という要望にもできる限りお応えしたい。

そして、皆で「インコとこんな風に撮りました!」写真を発信しよう~♡

インコが好きです。
子どものころ、長い間セキセイインコを飼っていました。
思い出すのは、友達の家のインコが、ある日カゴから逃げて帰ってこなかったこと。
インコは本来、群れをなして生きる鳥で
ひとりではさびしくて、耐えられないのだそうです。
逃げたインコも、家族や仲間をつくり、生きたのでしょうか。
小さなインコ、いわゆるリアルな大きさでつくっても納得ができず
いろいろな大きさをくりかえすうち、こんなに大きくなりました。
気がつくと、自分の等身大のインコが出来上がっていました。
つまるところ、命の実感がともなうのは
自分自身の大きさなのかなあと 感じています。

インコの群れをこの手で作り続けているうちに、
いつしかインコたちに導かれ、国内外さまざまな場所で展覧会をさせていただき、
インコたちに支配される領域にようやく達したような気がいたします。

 川上和歌子

 

作家に最大の敬意を払うと共に、声を大にして言わせてください。

ぜひ支援してください!

巨大インコを鶴林寺に遠足に行かせてください!

支援は500円から可能です。

「インコを国宝 鶴林寺に遠足に行かせたい!」へのご支援はこちらからお願いします。

 

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