現在開催中の「DOTS 2020」。
会場の投票もだんだんと増えてきた週末。
今回は入選作品が15作品と少なかったのですが、エントリー順にご紹介していきたいと思います。
まずはシード作家から、前回1位2位を独占した川来次郎さんの作品。
「201907」
タイトルは意味深にも思えますが、ご本人曰く「迷った末の描いた年月」だそう。
昨年の7月に描かれたのですね。
昨年は、稚内を舞台にしたこの作品で1位を獲得し
同じくこちらの作品で2位をかっさらっていった川来さん。
今年は少しばかり画風を変え?小さめのSMサイズでの参戦。
そのコメントも「いい絵がかきたいと 思っています」という一文のみで、
コメントが送られてくるまで時間があった後の、この一文
というところが、実に川来さんらしい訳です。
そうは言っても、何も聞き出さない訳にはいかない ということで、
会場に来られたタイミングを見計らって、その重い口を開いてもらった。
見てもらうと分かるように、飛行機が飛んでいる。
こんな風に上にあげて、、なるほど”天井に貼り付けて見上げる”そんなイメージで見ていただけると
今 飛んでいる飛行機を下から見上げている自分がいることが実感できる。
ご本人は「ネタ晴らししたくない」そうであるが、
承諾を得ず勝手にネタ晴らししてしまうと、この飛行機には2つの要素があり
ひとつは飛んでいる飛行機を見上げている自分。
もうひとつは、その飛行機に乗っている自分である。
しかも、乗っている飛行機には前回の稚内の作品も同乗しているというストーリーまで付いている。
もちろんフィクションではない。
背景にある色々の全部はここには書いておらず、きっと川来さんが話していないことも多々あり
結局のところ、ロマンチストな一面は全くネタ晴らしはしていないので大丈夫と思う。