休廊日の昨日は、元永定正さんのくれない忌「山下洋輔のもけらもけらコンサート」に伺ってきました。
安藤忠雄さんや谷川俊太郎さんはじめ13名の発起人の呼びかけで始まった「くれない忌」は、今年で4回目。
大好きな絵本のひとつである「もけらもけら」。
山下洋輔・ぶん 元永定正・え 中辻悦子・構成 で作られた一冊。
今回は「もけらもけら」の ぶん(音)を担当した、世界的ジャズピアニスト山下洋輔さんが、
今は亡き元永さんの絵とコラボしながら もけらもけらを演奏。
会場では、こんな風にプロジェクターで投影された元永さんの絵本が映し出されました。
演奏後には、山下さんと中辻悦子さんの対談。
福音館の編集者 黒住さんのお話も印象的でした。
Galeria Puntoで元永さんの展覧会を開催した時、
アトリエまでトラックを運転して作品を運んだり、
元永さんと中辻さんの素敵な作品が溢れているお部屋を拝見したり、
オープニング後にカラオケをご一緒したり。
しゃばら、しゅびら、ピアノを聴きながら、貴重な思い出が蘇った もけらもけらコンサート。
山下さんが「コンサートの最後には必ず弾く」というボレロ。
ジャズアレンジされたヤマシタボレロは素晴らしかったです。
山下洋輔曰く「同じ芸術界でも、音楽家より はるかに美術家の方がとんでもないことをする」らしい。
ディープなファンを持つ世界の山下洋輔の褒め言葉に、
美術界のほんの端っこで仕事できる有り難さを実感しました。