「DOTS 2020」

昨日に続き今日も閉廊時間までお越しいただき、会場の投票もグッと増えてまいりました。

シード作家に引き続き、今回エントリーして入選した方々のご紹介。

まずは、内藤智之。

「Black-and-Blue」

私は脳科学と人工知能分野の科学者として、人工知能に人の感性を移植する研究を行っています。
我々の研究グループは人工知能が「印象派」や「抽象画」、「アカデミズム」といった絵画ジャンルを概念として学習することが可能であることを見出しました。絵画ジャンルを学習した人工知能は、人が作成したのか人工知能が作成したのか区別することが難しい精度で、それぞれのジャンルの絵画を制作することが可能です。人工知能による芸術作品の創作は、人工知能芸術としてこれから花開こうとする新しい分野であると言えます。
今回は、「抽象画」の概念を学習した人工知能に私の感性を移植することで、私自身の感性を反映した抽象画を制作してもらいました。
今後の大きな発展が期待される人工知能芸術の作品を多くの方にご覧いただければ幸いです。

 

そう、ご存じの方も多いかもしれませんが、内藤さんはアーティストではなく脳科学者である。

人工知能 AIに人の感性を移植する研究を行っており、この作品はそのAIが描いた作品である。

内藤智之と記していますが、正確にはnAItoの表記が正しいかもしれない。

実際に描いているのはAIであるが、その元にあるものは人間である内藤さんの意志や選択が介入する。

少し前までは、人工知能と聞いても美術界ではまだまだ先の話くらいに思っていたが、

今こうして、人間とAIのガチンコバトルが同じ舞台で繰り広げられることに私自身も驚くほどだ。

AIについては、おそらくイメージが先行し、様々な点において賛否あろうかと思うが、

そのためには、まずはAIを知る必要があるだろうと強く感じている。

昨年末は「アート・プログラムin鶴林寺vol.4~施美時間~」に参加。

いずれにしても、油断禁物の挑戦者であることは間違いない。

ネット投票は、こちらから。

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