猪立山三鈴の「千年先の声」。
タイトルにもなっているこの作品に描かれているのは「椿」。
最初にお会いしたのはずいぶん昔になるが、その博識ぶりは会ってすぐ分かるくらいである。
今回まで知らなかったのは、元々 彼女は花、それも侘助という種の椿の研究をしていたということだった。
椿だけでざっと6000種類はあるらしいから驚きである。
この作品の他にも椿を描いているものがあり、聞いたこともないような椿の品種や
研究内容のあれこれをとても分かりやすく説明していただいた。
とても分かりやすく説明してくれているにも関わらず2、3度確認しないと脳に入っていかないくらいの流暢さは
スピードラーニングに匹敵する!と私は思った。
椿のCDが発売されたら、きっと購入しよう。
それはそうと、この作品には椿の他に人物も描かれている、こんな風に。
こんなにハッキリと描かれているにも関わらず、私は展示後しばらく この人物に気が付かずにいた。
もっと注意を凝らすと、椿の花びらだって葉だって雄しべだって背景だって不思議な違和感が漂ってくる。
作家の発した言葉が余計にそれを裏付けてくれた。
あらゆる視点で捉え、本質を見る力が大切だと思う。
決して単純ではないからこそ真剣勝負なのだ。
猪立山さんは、とても丁寧に大事に自身の表現に取り組んでいる。
私からすると、そこが実に誠実に感じて止まない。
今日・明日は、福岡から作家が来てくれています。
福岡はしばらく住んでいた思い出の土地。
元々Puntoを始めた岡山県からも来廊。
それに、最近 私の中で熱い県と言えば香川県。
今日は、香川県からも来てくださいました!嬉しい。
アーティスト志望の男子や絵の好きな女子も。
飲み終えた後にストローの曲がった方をコップに入れていたことに気付くT君。
個人的には追っていきたい人物のひとりである。
そして日本ホラー大賞受賞の小説家、織守きょうやさんも来廊。
とても素敵な方でした♥
持っていたおりがみさんの小説にサインをしてもらった猪立山さん。
明日は最終日です。