「蝶は蛾になりたいとは思っていないだろうが 蛾もまた蝶になりたいとは思っていないだろう」

本日より、柳 哲也の個展が始まりました。

初日から台風に見舞われましたが、予報に反して夕方には晴れ間が出てきたのは

晴れ男の柳さんの影響でしょうか。

「ビロードハマキの蝶ネクタイをした紳士」と「オナガミズアオのブローチをした淑女」

と名付けられた こちらの2点は最初に見た瞬間から この場所にピッタリな気がして

迷わずグレーの壁へ。

男性は、蝶ネクタイならぬ 蛾ネクタイ。

女性のブローチも、もちろん蛾。

たくさんの蛾が舞う画廊内で、蛾をまとった紳士と淑女は私たちに敬意を払いつつ

静かな存在感を発揮している。

また、明るい白の空間には壁一面に貼られたドローイング。

これらは搬入後から作家が一枚一枚描いて貼られていったもの。

ドローイングは会期中も増殖する予定だ。

様々な蝶と蛾が飛び交う画廊内を散策しながら、虫カゴとアミを持った気分で

好きな蛾(蝶)見つけるのはいかがだろうか。

galeria-punto