10日は、「Meeting」のアーティストトークが行われました。
この日は、Puntoで展覧会をしていただいたこともある武田秀雄さんや、
次回個展開催の澁田寿昭さんもお越しいただき嬉しいひとときなりました。
パーティを兼ねて行われた今回のアーティストトークは、
3作家に加えお客様も参加しての対談形式で進行。
ギャラリートークの面白さは、展覧会で作品を観るだけでは知りえない
作家の裏話?とでも言うべき興味深い話が聞けるということ。
更には、ギャラリーの目線も聞けたり。
作品同様答えはひとつではなく三者三様な考えがあり、各々の価値観が存在しているということ。
そして、観る側の価値観もひとつではないということ。
そこが芸術の面白いところでもあるのです。
パリ在住のMARIKOさん、イギリスでも活動している吉田さん。
中井さんは油彩の世界からタイルという素材に転身した経歴の持ち主でもある。
トークでは、アートと工芸というテーマが持ち上がり、
現在フランスで精力的に活動している陶芸家の澁田さんのお話も聞くことができた。
そこには日本人の作り手としての確固たる意志と、実行力、
そして経験に基づいた現在進行形が私たちの意識を持ち上げてくれたように思う。
画廊というところにいると、自然とアーティストやクリエイター、美術関係者などと多く接する
機会があることは言うまでもありません。とかく芸術かぶれした?(失礼)話もしばしば。
これは、必要なのですが。
しかしながら、例えばサラリーマンや主婦、色々な異業種の方のお話を聞くことは、
それ以上に刺激的で考えさせられることがあります。
この日のお客様は、医師に教師、小説家に会社員・・・と様々でしたが、
この様々なお客様からの質問や意見をいただき、これが実に聞き入ってしまうものでした。
作家に至る経緯は?
何故、その選択をしたのか?
売れると思って描いてるの?
赤いりんごを、どうして黄色に塗る?
透明の瓶は、せいぜい水色で塗るのが精一杯。
まさに、芸術あるある!
最後は、学校での美術の授業が減っている原因に話が及び・・
自分にない価値観なら一度持ってみてはどうだろう。
美術は一部の特別な人の世界ではない。
MARIKO
中井佳代子
吉田延泰
3人も貴方と同じ子どもだったのだ。