固ゆで玉子度、NO.1!
ハードボイルドエッグちゃん。
野村さんの初期、こんな作品も作っていました。
自分も入れる この作品、いかにも若者らしさに溢れている。
冒険者のような発想と、緻密さと荒削りな部分が見え隠れし、とても面白い。
どんな作家でも、得てして若い頃の作品は面白いことが多い。
心惹かれるモノをそのまま形にする、変な計算や慣れがないからだろう。
つまりは、その時でないと作れない作品なのだ。
野村さんの作品は、その後 だんだんと有機的な要素が濃くなり、
人間の様相を呈してきたのは ここ最近のような気がします。
彼の場合は、未だに計算も余計な慣れも感じさせない新鮮さがあります。
この変遷が野村作品の魅力のひとつでもあり、
作家自身が今でしか作れない表現を楽しむかのように新しい作品に取り組んでいるように思えます。
そこが 期待を裏切らない、また期待通りでない、人の心を捉えてやまないのでしょう。
野村ファンは、実にリピーターが多いのも特徴。
遠方からは、何時間もかけて毎回個展に訪れてくださる 一度も会ったことがないというファンも。
そんな野村さんに、ギャラリストも学ぶことは多いのです。