「施美時間」8日目、イベントのトリは「スーマー、秋の夜の弾き語り」。
今回で2度目となるスーマーさんとは不思議なご縁で、
1度目は今年6月にGaleria Puntoで椎名寛さんの企画展において、音楽と絵画のライブを行っていただいた。
私は、記憶喪失かと思うくらい過去のことを忘れてしまいがちなのだけれど、
6月の別れ際に皆に「また会いましょう」と言われたスーマーさんを覚えている。
こんなに早くお会いできるとは思ってもいなかった。
それもそのはず、スーマーさんのライブが決まったのは「施美時間」のフライヤー入稿の前日だった訳だから。
決定を喜ぶ暇もなく、webディレクターの林さんを窮地に追い込み(ゴメンナサイ)
連日の寝落ちをさせながら、さすがの実力で間に合わせてくれたのだ。
この日の夕方から、前日とは打って変わって秋らしい気温になった。
スーマーさんのライブが始まった頃には、あたりはすっかり暗くなっていた。
「(どんな状況でも)心だけはこめて歌います」と言われたスーマーさん。
いつもなら「これがプロの弾き語りってもんか、、」などと感心するのだが、
撮らなきゃいけないカメラを向けながら、聴き入っている自分がいました。
人は、いつでも行きたいところに行って、
見えないものにも思いを届けられるのかもしれない。
現実社会では困難に思えても、スーマーさんの歌と一緒ならば
優しくそっと届いているような気がする。
彷徨う道端の猫も、いつか月明かりが照らしてくれたらいいな。
ライブ後には、2人の女の子から作品とお花のプレゼント。
司会を務めてくれた藤本さん、ありがとうございます。
スーマーさんが珍しく白いシャツを着ていたおかげで、
施美時間Tシャツに黒いスカートの二人と相まって、とっても良い感じの3人。
白と黒しかない施美時間Tシャツ。
あろうことか、この日 1/2の確率で黒を着ていた私は、仲間に入ることができませんでした。
帰り際、サインを待つ皆さん。
今回は「また会いましょう」と言ってもらえなかったので(笑)
思い切って「また来ていただけますか?」と聞いてしまった。
「もちろん」と言っていただけたような、、記憶喪失。
もし、記憶が間違っていたら遠征ツアーを組みます。
皆さんには、どんな風に届いたでしょうか。
仁王門の上にポッカリと浮かぶ月が、どこまでも美しい夜でした。