久々の快晴。
台風が去った後、埼玉から石川さんが来てくださいました。
石川さんとは、ほぼ2年ぶり。
一足先に届いた作品を開封して感じたのは、その作品からくる密度とでも言うのか。
言葉では表現しがたい強いエネルギーのようなもの。
それは、作品を見れば見るほどに今回の作品に込めたものの大きさを感じていたのですが、
石川さんに会って、半分はその謎が解けた訳です。
この日は時間の許す限り、石川さんの表現の根源、また制作への想いを聞けたことは
何物にも代えがたい有意義な時間となりました。
人は年を重ねるごとにいろんなものを背負って生きていくのだと思うが、
自分も例外ではなく、それは決して楽しいことばかりではない。
むしろ避けて通りたい、あわよくば無かったことにしたい 事の方が圧倒的に多い。
しかしながら、それに向き合っていくことで今まで気付かなかった新たな価値観や
物事の本質を知ることができる ということに気付く。
それは自分にも他人にも正直であることで、必要な何かに呼応し、もっと高みに行けるのかもしれない。
ともかく そんな事を感じながら、石川さんの話に聞き入った。
そして、この日に居合わせた高校生は、芸大出身でもある作家の貴重な助言を聞くこととなった。
そして、石川さんはこうも言っていた。
「自分が経験しないことは分からない」
作品への媚びない姿勢に心が震えた。