「アート・プログラムin鶴林寺vol.4~施美時間」へのインコ遠足に向けて、
私は、このところインコと寝食を共にしている。
愛着もひとしおになってきた。
私が今一緒にいるのはリアルなインコの大きさくらいか、もう少し大きいだろうか。
カンの良い方はお気づきかもしれないが、これは空を飛んでいる カゴに入っているインコではない。
アート作品である。
作品は本来「良いねぇ」などと言って、アゴに手をやりながら鑑賞すると思うかもしれないが、
川上さんのインコは私を忘却の彼方に連れて行ってくれる。
過去にも未来にも、行きたい時空に行くことができるのだから不思議だ。
こうして、インコと共にインコの画像を見ながらでも別の世界を漂えてしまうので
気付けば30分や小一時間があっという間に経っている。
やたらとインコのブログ更新時間が遅いのはそのためである。
こちらは、タンポポをモチーフに制作された2015年の作品。
インコ以外の作品は意外とも思えるのだけれど、
やはり何か共通性があり、
それもひとつやふたつ、10個や20個では到底かなわない
逸脱したおびただしい数が不可欠なのだと推測する。
展覧会のちょうど一年前に上田城で出会ったタンポポの群生。
タンポポは咲きおわると、一度地べた近くまで倒れてしまいます。
まるで枯れてしまったかのように。
しかしながらそれは、
中心からどんどん出てくるほかのつぼみのじゃまにならないように、
そして倒れながら、種の準備をします。
種の準備ができたら、再び立ち上がり、
花のときより高く背を伸ばして、種をより遠くまで飛ばします。
そんなタンポポの生き方に胸打たれ、作品にこめました。
会場にいくたびに、外のタンポポの開花に合わせ、作品のタンポポを増やしました。
川上和歌子
やはり眉間に花、はどうしても不可欠なのでした。
わらわらと咲く風景に出会いたく、
足もとってしまいました。
もう髪の毛がどうだとか、胴体がどうだとか、
どうでもよいのです。
このかたちは「わかこ」であるし、
眉間に花、は、不可欠なのです。
この場所は結婚式場の「待合室」に使われていた部屋です。
眉間から花を咲かせた(もしくは刺さった)、自分を模した人形を
部屋いっぱいにばらまきました。
ピンクのじゅうたんに真っ赤なガーベラが映えました。
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