「アート・プログラムin鶴林寺vol.4~施美時間~」」まで、あと23日。
そして巨大インコ、鶴林寺へ遠足に行けるかどうかまで あと15日。
遠足を前に、幼いインコ一羽、初めての京都へ。
インコ、車窓から思いを馳せる。
この日 京都の清水寺では「CONTACT」と題した
原田マハが総合ディレクターを務める日本と世界のアート展が開催されていた。
先日行った歯医者の待合で見た雑誌にも載っていたような・・
そうそうたる著名作家たちが名を連ねる。
どの作品もだったが、中でも歴史ある建物に猪熊源一郎の作品が実に優雅に感じられた。
最後に見たのは宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」の制作手帳である。
その字体は想像をこれっぽっちもガッカリさせないもので、11月3日の日付が書かれていた。
なるほど、秋の終わりに書いた詩なのだろう。
そして、外にも現在アートが迎えてくれる。
インコ、しばし佇む。
現在、ICOM(アイコム/国際博物館会議)京都大会を記念して、清水寺以外でも様々なアートを見ることができる。
清水寺!?
そう、言わずと知れた世界遺産である。
インコは鶴林寺の国宝に皆を遠足に来させようと、一足先に清水寺の国宝 本堂に願掛けに来たのだ。
分かってるねぇ~。
清水寺は、現在 改修工事が行われているのだが、
こんな風に景観を壊さないように木材で足場が組まれている。
「清水の舞台から飛び降りる」
この時のインコと私は、正にこの言葉通りの心境であった。
眼下には雄大な景色が広がっていた。
この景色を見ながら、私は14日後に迫る巨大インコの遠足の事が頭から離れなかった。
果たして幼いインコは何を思っていたのだろうか。
ちょっと目を離すと日陰で休んだり、お茶席で涼んでいる。
無理もない、この日の京都はとても蒸し暑かった。
清水寺での願掛けを終え、お腹も空いてきたので尾張屋さんでお蕎麦をいただく。
分かってるねぇ~。
滝藤賢一似の優しい店員さんに癒され。
その後立ち寄ったお店もなかなかのもの。
私は後からいそいそと付いてゆく。
何せ方向音痴なので。
途中、ドラードギャラリーの小原さんに思いがけず京都でお会いすることができ、
Puntoでもすっかり有名になった椎名さんの作品の横で、
ギャラリーブラウカッツェのKatsuさん、鷹塀三奈さん他たくさんの方に可愛がってもらい、やや有頂天。
自分を見失うな、インコよ。
そして、道中には京アニのポスターに励まされ、
遂には、お友達のピンクインコに出会い「バイバイ」と言ってもらい(これには驚いた)
石垣でかくれんぼしたりもしたけど・・
インコ、初めての京都へのおつかい ご苦労さま。
帰る頃には、どっぷりと日も暮れていた。
巨大インコたちは、遠足を今か今かと待っています。
「巨大インコに会いたい」
幼いインコの願いが届きますように。