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渋谷さんは東京出身であるが、現在は福山にアトリエを構えている。

教授ということもあってか、私などから見ればお会いするといつも

背筋が伸びる思いになる。決して部屋着でゴロゴロしておせんべい

をポリポリしていちゃいけない なんて気持ちにさせられる。

しかし、実際にお話ししてみると実に気さくで面白い。

小一時間ほどたってから、ふと思い出してクスッと笑ってしまう。

1月に展覧会をした石川さんも 落ち着いた佇まいからは想像できない

面白さだったが、渋谷さんの面白さも格別である。

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渋谷さんの場合、美術館などに大きな作品が収蔵させているイメージを持っている。

やはりアトリエは天井高。

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この画面に油彩で描く仕事を思うと、エネルギーの必要性が分かる。

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油彩と言っても、決してテカテカとはしていない。

むしろ、作品によっては とことん艶が排除され超マットなのである。

これは、日本画の顔料や砂などを混ぜ込んで質感を作り上げているらしいが、

画面の質感の他にも、キャンバスの側面、更には壁と作品との関係性を考慮して

作品を作り込んでいるという話も初日のトークで印象に残っている。

確かに、いろんな作品を扱う中でも 渋谷さんの作品は側面の厚さや処理が作品ごとに違えてあり、

作家の作品に対する存在位置へのこだわりを感じる部分でもある。

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渋谷 清の「ひかりのかけら」は今月29日(祝)まで。

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