Puntoでは、渋谷 清の「ひかりのかけら」を開催中です。
入口を入ったドアに貼っているのは、
24日より ふくやま美術館ギャラリーで始まったGg展のポスター。
Gg展は2012年に渋谷さんを含めた作家4人によって結成され、
仲間を増やしつつ活動を続けるグループ・グー(Group gout)の展覧会である。
今年のGg展は、渋谷さんの作品がポスターに採用されている。
その作品が、一番奥に展示している大作のこちら。
「BETWEEN」
自分の内と外のちょうど中間の世界 という表現を渋谷さんはしていたように思うが、
こちら側でもあちら側でもない、その接点にこそ何かがあるのではないかという。
目を閉じる。
目に見えるモノは見えなくなるが、まぶたの裏に映る残像とも言うような
チカチカしたひかりや形は、誰しも感じたことがあるのではないだろうか。
私の場合、それは一瞬で形を変えたり、ひかりを帯びたりする。
海に太陽が射しこみ、水面がたくさんの細かい面となって
キラキラと反射しながら揺らいでいるのに似ているようにも思う。
まぶたに残る情景は、外側の世界にも内なるメンタルにも
どちらにも影響を受けて変化し続けている。
そして不確かながらも、いずれもフィクションでない世界。
まさに、内と外の中間にあたる。
そんなことを考えながら作品に対峙する時、
作品の本質や関係性が見えてくるのかもしれない。