夏休み、なんて響きはいつの頃だっただろうか。
まだ子供だった頃、小学校の6年間なんて「一生小学生から抜け出せない」んじゃないか
と思うほど長かったような気がする。
同じ一年間でも 年代によって、また環境によっても、ずいぶん時間の流れの感覚が違うように思う。
9月に入り、Puntoの近くの小学校でも夏休みの工作や自由研究などを展示した作品展が催されている。
アートは遊び、子どもの頃から文化に親しもう♪
ということで、足を運んでみた。
シンドウさん、み~~っけ!
そう、夏休み前にPuntoで行ったアストロ温泉のワークショップ「シンドウさん」だ。
最初に見つけたシンドウさんは、天使のような羽が生えてカラフルになっていました。
この子たちは、頭に羽らしきものが貼り付けられています。
実はこれ、シンドウさんを動かすと扇風機になります。
実際にちゃんと風が起こり、夏休みの宿題をする時は扇風機シンドウさんを横に置いてしていたのだとか。
おーーっと!こちらには 貯金箱シンドウさん、発見。
ランドセル型の貯金箱を背負い、顔はペットボトルのキャップに変身。
奥には、大きな翼がついたシンドウさんも。
スコッティの箱がくすぐられます。
更には、サラリーマンシンドウさん。
よく見ると ネクタイにズボン、バックまで持っている、かなり手の込んだシンドウさん。
こんなふうに、進化した沢山のシンドウさんが展示されていました!
7月にシンドウさんを作った子どもたちは、家に持ち帰って 各々 自分なりのシンドウさんを作ってくれていたのです。
しかし、参加者の中には 当然ながら 夏休みの宿題にシンドウさんを持ってきていない子たちもいます。
その中の一人のお母さんからお聞きした内容です。
ワークショップ当日、出来上がったシンドウさんを前にアストロ先生はこう言いました。
「このまま夏休みの宿題に出すんじゃなくて、自分のシンドウさんに変えて出してみよう」
でも、彼は出来上がったシンドウさんに手を加えることができず、
アストロ先生の教えを守り、夏休みの宿題にはシンドウさんは出さなかったそうです。
一生懸命 工夫したシンドウさん、家に大切に置いているシンドウさん、はたまた別な境遇のシンドウさん。
物事はひとつの側面では計れないということです。
作品もしかり、多様な見方があるから面白い。
いずれも、シンドウさんの存在が それぞれ彼らに何らかの影響を与えてくれたのだと思う。
ものづくりのワークショップ、今後も継続したいと思います。