野村さんとの出会いは、10年以上前の画廊でのこと。
背筋の伸びた スマートで洒落た若者がやって来たことに始まります。
ぺーぺーのスタッフの私は、将来有望な作家のタマゴである彼に 易々と声をかけれませんでしたが、
とてもエネルギーを感じたのを覚えています。
あれから月日は流れ、今でも本当に変わらない風貌と律義さ。
こうしてPuntoでの個展を重ねてきたことも、野村さんの制作への変わらぬ姿勢があったからに他なりません。
いちごちゃんの後頭部は、ワックスの効いた車のように弾いた釉薬が玉のように広がっています。
この作品の象徴的な部分でもあります。
こちらはマットな質感に無数の穴。
そう、野村さんの立体は陶で出来ています。
このようにして観ていくと、その鮮やかな色から見ても 一見焼きものとは思えない程ですが
土だからこそ出来る表現が随所になされているのです。
こんな演出も。
いちごちゃんのおうちの全容は、是非 会場でどうぞ。
22日(日)は休廊となります。