「施美時間」あれよあれよという間に、まさか あと3日。
今回の大きなコンセプト「AI×現代美術×国宝」にもなっているAI。
いよいよAI作家、おふたりのご紹介をしたいと思う。
コホン、なぜ今まで紹介しなかったかと言うと・・
ズバリ!分からないからです!
説明を聞けば聞くほど、頭の上に???が羅列されて、遠いお花畑に行ってしまい脳みそが煮えてくる訳ですが、
よく考えると、今まで存在しなかったAI作家の作品な訳ですから、これは簡単に理解できるのは逆に怪しい訳で、
むしろ分からなくて当たり前な訳で、万人を代表する自然な感想な訳です。
訳でを多用している時は無意識のうちに言い訳を探しているとも言えます。
まずは大阪大学 内藤智之先生のブースから、小学生の自分に戻って順を追って見進めていった。
入口には、こう書いてある。
なるほど、美的感性も移植するんですね。
人間でいう移植手術みたいなものでしょうか。
いや、だいぶ違うね。
美しい顔、イケてる車、それらは多くの人が気にする人間を代表するビジュアル感覚。
移植する人間側の感性がAIの感性の元になっている点においては、とても意外に感じました。
現時点では芸術を自ら楽しむことができない限界があるということは、一方で
近い将来は、個人の美意識を移植せずともAIが自身で感覚を持つことは遠くないとも言えるのか。
6行目あたりから、モヤッとお花畑に近づくのは私だけでしょうか。
こちらがCarシリーズの一部。
そして、こちらがFaceシリーズ。
これらは、個人の美醜感性を移植したAIにとって、美しい顔、顔として認識できるギリギリの顔を画像として可視化したもの。
仕上がりについては、内藤先生自身が質感調整を行っており、AIとの共同制作ということで
サインはNaitoとAIで nAIto と記されている。
醜に属する作品は、人間である内藤先生が質感を快にして中和してあるそうだ。
しないままの作品もチラリと拝見したが、顔として見るとかなりのインパクトがあって恐怖さえ感じるかもしれない。
この曼荼羅は、AI内部の情報表現。
神経科学の専門家が見ると意味が分かる情報がそのまま残されているらしい。
単純な物理特徴からだんだん概念を処理していく段階に進むイメージ、
というその中味は到底知識が及ばないが、AIの情報を見える形にしただけで、
もう既にサイケデリックなアートに見える。
下の作品にもキャプションが付いている。
GANは、与えた画像の概念を学習し、その概念に倣った画像をノイズから創り出すものであり、
DCGANはGAN一種である。此処では作者の好きなモノの画像をDCGANに学習させ、
画像生成を行っているため、DCGANは作者の好きなモノの概念を学習している。
GANに学習させる画像に一貫性が無ければ、モード破壊を起こしやすくなるが、
此処でもモードの破壊が起きている。学習が進むにつれて具象化されたモノが顕れるでもなく、
他人の趣味が全て理解できるはずがないと言われている様だ。
AIによる芸術表現
我々は神経科学・認知心理学研究として、個人の芸術感性をAIに移植する研究をおこなっています。
今回の企画では、特定個人(例えば、私やあなた)の感性を移植したAIが美しいと感じる
「モノ」を視覚芸術として出力し、展示いたします。
またAIが視覚芸術を生み出す過程でAI内部で生じる階層的なイメージも芸術作品として展示いたします。
我々が用いるAIは、人の脳とよく似た構造と機能を有していることが知られています。
我々の企画は、人が芸術作品を生み出す過程で、脳の内部で生じてるプロセスを段階的に取り出し、
可視化することで、通常は観察することのできない脳内の芸術イメージを目に見える形にしようとする取り組みです。
大阪大学大学院医学系研究科 内藤智之
さて、どれだけの方がモヤっとしてくれたでしょうか。
AI作家のお二人、 内藤智之と真 元の対談が来週以降にGaleria Puntoで開催される。
詳しくは、今後のHP及びSNSなどのお知らせでご確認ください。
ぜひ、一緒にモヤモヤを少しでも解消しましょう。