五百蔵正也さんの「小さな宝石」から。
五百蔵と書いてイオロイさんと読むそうです。
五百蔵さんの作品を最初に見て思ったのが「絵が上手い!」
絵が上手いなんて表現は実際のところあまり使わないけれど、
率直にそう思わす筆遣いに加え、純粋な画面にたくさんの言葉は要らない。
例えば これば「だーるまさんが転んだ!」というタイトルが付いている。
なるほど、納得。
でも、五百蔵さんの作品はタイトルさえ必要ないかもしれない。
どの作品も、それほど受け手に十分に伝わるものがある。
それら全ては、自らが見たものを描いている。
チベットやインドやネパールなど旅した先々での出会いや
日常の風景を描いているのだ。
過度な表現も押し付けもない。
そこには優しい風がまとう情景と心温まる想いだけがある。
私は、こんなに美しい絵をそう見たことがない気がする。