「DOTS 2018」の中で、今回は招待作家として札本彩子さんに参加していただいています。

ファストフード と名付けられた肺を形どった作品。

右肺はハンバーガーやポテトチップス、左肺はピザで出来ている。

札本さんは食品サンプルの技法を用いて作品を制作、

私たちに食についての問題を投げかけているアーティストである。

 

 

目玉焼きの質感に至るまで、実に本物同様に出来ている。

そして、こちらは牛丼で出来た脳みそ。

牛肉・玉ねぎ・紅ショウガに加え、どんぶりも作品の一部として組み込まれている。

 

食べられないもどかしさや腐敗しない安心感。

そんな食品サンプルの魅力に憑りつかれています。

制作中、粘土を生ものにグッと近づけたときは

食べ物のピークを永遠にとどめられた喜びとともに、

生に対してどこか否定的でやるせない感覚が襲います。

動物のはく製に触れた時のような

成仏させてあげることのできない罪の意識と似ています。

札本彩子

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