さてさて、
赤いキューブは一体どうなったかと言いますと・・
第2回目の施美時間後から少しずつ出来上がってきた「平和」というコンセプト。そんな中、現代アートを媒体に 作り手と鑑賞者という対峙ではなく、施美時間という時間軸に居合わせる人々全てが共に作り手であり鑑賞者でもある立場として皆が「平和」への表現を担うことは出来ないだろうか・・ そんな考えから、今回の赤いキューブの企画が実現しました。
14日間の会期中、多くの方々がキューブを手に取ってくださり、最終日の朝には
何個もあった大きな段ボールが一個となり、底が見えるまでになりました。
初日はこんな感じだった赤キューブ。
徐々に高さが出はじめ、倒すまいという皆さんの熱き戦いを経て。
土に根を張るように、広がっていきました。
座り込んで熱心にキューブを置く姿は、完全にゲージツ家。
「現代アートは分からない」なんてウソです。
とにかく広い境内。しばし赤キューブの動向を見逃そうものなら、とたんに形が変化しています。
アーティストにも予想できない展開が一般参加のなせる技なのです。
塊からはちょっと離れた木の根っこや石の上に置かれた赤キューブは、
ひっそり身を隠しているようで、その存在感は大きいものがありました。
こうしていつの間にか、気付けば赤が方々に広がっていったのです。
そして、もうひとつ。
赤いキューブには、思い思いの平和をメッセージとして書いていただきました。
アート・プログラムは、平和を祈ります。