日に日に空気がひんやりとして日差しが温かく感じるようになってきました。
講堂から眺めるこの景色が日課となっています。
一色智登世のButs。
ここを行き交う人が、作品の一部になっては過ぎてゆきます。
地面からニョキニョキ出てきたようにも見える作品群は、どれもカラフルで、
特にお寺という場所においては遠くからでも その姿を見つけることができます。
その中で、ひとり離れた君がいます。
彼から見る彼ら。
上から見る彼女 も悪くありません。
SEED-はじまりのカタチをコンセプトにイメージを展開しています。
命のはじまりの種、物事のはじまりを表現する時にも使われる種、事柄現象、
エネルギー、その、はじまりのカタチを種の形をもって表現してきました。
本展では「赤」「命」「平和」というキーワードから2つのイメージが浮かびました。
心の中に宿る平和への願い、Light-灯火―
種からイメージが発展し、種が変化している様子、Growth-成長―
2つのイメージから、種が成長し想いの宿った、But-芽―を表現しました。
はじまりのかたちに想いが宿り平和のエネルギーになればと願っています。
一色智登世
今日は、パレットを広げ鶴林寺をスケッチする人を方々で見かけました。
見たものを描きとめる、そんな日常が日々を豊かにするのかもしれません。