「アート・プログラムin鶴林寺vol.4 ～施美時間～」AI×現代美術×国宝

2019.08.22galeria-punto

■はじめに

私たちのアート・プログラムは、医の空間で、心身の弱った方々にアートによってエネルギーと力を与え、楽しませ、元気づけることを目指してきました。
古来、病める人が求め、また提供されてきた芸術の内容は時代とともに変遷してきました。その中には長い年月を経ることで医空間のアートとしての存在を確立し、多くの人の心の支えになった作品も数多く現存します。そのような作品に出合うと、作家の思いと人々の思いが作品を通じて共鳴した様子を想像することができます。一方で、一人一人の好みや価値観の多様性から、病める人が求め、また、癒されるアートにも固有性があると考えられます。
近年の科学技術の展開は、一人一人の個性を生物工学、情報工学の手法で探求する道を提供してきましたが、ディープ・ラーニングの出現によって、近い将来、自分の個性との“対面”も可能になるかもしれないと感じられるようにすらなってきました。 “テイラー・メイドのアート”といえば聊か陳腐な響きかもしれませんが、医空間において提供されるアートにも自分の個性を反映されたものが登場するでしょう。今回のアート・プログラムでは、AIをコンセプトに、大阪大学大学院医学系研究科佐藤宏道教授、内藤智之講師のご参加を得て、個人の感性を移植したAIによる視覚芸術が展示されます。同時に難病の筋ジストロフィ患者が「生と死」を見つめて描いた作品も展示し、人間とAIの関係にも思いを馳せていただきます。ゲーテは色彩論の中で“自分の本性に適合したものが外部からもたらされたり、自己決定の可能性がある方向に著しく確定されたりする場合に、快い感覚を享受するのである”と書いています。皆さんもゲーテに代わって時代の先端のアートを感じてください。

アート・プログラム顧問　川崎医療福祉大学　特任教授　後藤真己

■開催概要

「アート・プログラムin鶴林寺vol.4～施美時間」
AI × 現代美術 × 国宝

2019年9月28日（土）～10月13日（日）
10:00～17:00（入場16:30まで）最終日～16:00※火曜日休み
8つの展示と5つのイベントが開催されます。

・展示参加アーティスト
　川上和歌子※、ASADA、今井杏奈、魔可多宮ナツ、加古川こども園、大阪大学大学院医学系研究科佐藤宏道・内藤智之
※川上和歌子さんの展示はクラウドファンディング達成時に実行されます！
クラウドファンディング「インコを国宝鶴林寺に遠足に行かせたい！」

・イベント

　9/29　15:00～「魔可多宮ナツ×東條新ライブペインティング」（境内／観覧無料）

　10/5　19:00～「二木敦子×今井愛彦コンサート」（本堂／大人￥2000中学生以下無料）

　10/6　15:00～大阪大学大学院医学系研究科　佐藤宏道　講演「アートで心を表現する」（講堂／観覧無料）

　10/6　17:00～「布施壮太ギターライブ」（本堂／観覧無料）

　10/6　18:30～「スーマー、秋の夜の弾き語り」（本堂／大人￥2000中学生以下無料）

観覧料金：無料
※ただし、鶴林寺への入山料・大人￥500、小中学生￥200は必要です。
※上記の有料イベントは別途チケットが必要となります。チケットのご購入は、アート・プログラム実行委員会までお問合せください。
※観覧料金をこの先も無料で開催するために、クラウドファンディングに挑戦中です！ご支援お願いいたします！

会場：鶴林寺（兵庫県加古川市加古川町北在家424）
　　　JR加古川駅よりバス8分、徒歩20分。
　　　　　　かこバス時刻表
　　　　　　加古川駅　→　鶴林寺　約8分
　　　　　　＜別府・海洋文化センター前　行）＞
　　　　　　※時刻表はこちらよりご確認いただけます。
　　　　　　鶴林寺　→　加古川駅　約8分
　　　　　　＜加古川駅　行　水道局前経由＞
　　　　　　※時刻表はこちらよりご確認いただけます。
　　　加古川バイパス加古川ランプより車で10分。

お問合せ：【アート・プログラム実行委員会】
　　　　　 tel/fax：079-424-7766
　　　　　e-mail：art-program@galeria-punto.com